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世界で人気のスタンダップコメディクラブ 渋谷に日・英で開催、ナイトライフ充実に期待

2022.05.12

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東京初のスタンドアップコメディクラブ「TOKYO COMEDY BAR」が、2022年5月6日に渋谷にオープンした。イギリス人スタンダップコメディアンであり、脚本家、俳優、演出家でもあるBJ FOXが代表を務めるStand-Up Tokyo合同会社によるもの。

スタンダップコメディは、世界で最も人気のあるスタイルのコメディパフォーマンスショーで、元々はアメリカやイギリスなど英語圏で親しまれてきた。日本の漫談に似て、一人のコメディアンがマイク片手に話す形式だ。動画配信サービスで多くの有名コメディアンのショーが見られるようになったことから、世界での認知度が上がっている。日本でも、日本在住の外国人コメディアンや、日本人お笑い芸人が、英語と日本語の両方でそのスタイルの確立にむけチャレンジするなど、関心が高まっている。

アジアの流行や文化の発信地として知られる渋谷駅から徒歩1分に位置するこのクラブでは、曜日別に英語か日本語で、毎日ショーが行われる。ネタは、日常生活に関する面白話から, 歌ネタや即興コメディ、また時にブラックジョークまで多岐にわたり、コメディアンそれぞれの目線、スタイルの笑いが生まれる。日本人や在日外国人はもちろん、世界中から訪れる観光客も楽しめる。

多くのスタンダップコメディアンたちは、パブやコメディクラブで、オープンマイクと呼ばれる直接ステージに上がりネタを披露するところから、そのキャリアをスタートする。TOKYO COMEDY BARでは、毎週開催されるオープンマイクとスタンダップコメディワークショップを通して、新しい世代のコメディアンたちの育成にも力を入れる。

また、同BARは、クラフトビールの輸入会社であるAQBevolutionおよびBeer Catsと提携しており、8種類のクラフトビールを日替わり、週替わりで提供されるという。

日本政策投資銀行と日本交通公社が共同で行なう『アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査』のコロナ渦前2019年の結果で、訪日経験者に聞いた「訪日旅行で不満だったこと」の6位にナイトライフが上がるなど、日本のナイトライフの充実は課題である。

今、世界で最も勢いのあるお笑いスタイルであるスタンダップコメディが、東京の夜に新たな文化をもたらすか、今後の動向を追いかけたい。

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