データインバウンド
訪日外国人に興味があるスポーツを聞いてみた! 見るは「武道」やってみたいは「登山」が一番人気
2018.07.09
刈部 けい子観光庁の発表によると、今や訪日外国人の6割がリピーターという。訪日回数を重ねるほど、消費額も、地方訪問の機会も増えるし、通り一遍の観光よりも体験重視の傾向が強くなる。
そうした体験の中でも今、特に注目したいのがスポーツツーリズムだ。スポーツツーリズムの需要が増えれば地域活性化につながり、訪日外国人のスポーツアクティビティへの参加は長期的な経済効果を期待できる。
サッカーのワールドカップロシア大会は格下と呼ばれるチームが格上相手に手に汗握る試合を展開したり、強豪国が早々に敗退するなどいわゆるジャイアントキリングが起きて、大きな盛り上がりを見せている。スタンドには各国からサポーターが駆けつけて代表チームの応援に夢中だ。そんな様子を見ていると、来年からの3年間の日本が楽しみになる。なぜなら、2019年からの3年間は、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック、関西ワールドマスターズゲームズと続く、いわゆる「ゴールデン・スポーツイヤーズ」。スポーツ観戦を目的に訪日する外国人も増えることが予想されるからだ。
そこでスポーツ庁はスポーツツーリズムに関するアンケート調査を行った。調査対象は中国(簡体字)、韓国、台湾、香港、アメリカ、タイ、オーストラリアの7カ国で最近3年以内に訪日経験のある2100名。タイ、オーストラリア以外では訪日3回以上のリピーターが半数以上を占める。
※画像をクリック後に拡大表示されます。
※画像をタップ後に拡大表示されます。
「見る」スポーツで希望が多かったのが、7カ国中3カ国で1位に入り、2位も2カ国あった武道(柔道、空手、剣道、合気道など)。大相撲も全7カ国でトップ5に入るなど、日本らしいスポーツの人気が高い。一方「やってみたい」スポーツでは、登山・ハイキング・トレッキングが3カ国で1位で、スノースポーツ(スキー、スノーボードなど)やウォーキングを希望する人も多かった。
韓国、中国、香港ではこれまでに経験したことのある「するスポーツツーリズム」の1位に登山・ハイキング・トレッキングが入っており、日本で「やってみたいスポーツ」でも同じく1位となっている。ちなみに、韓国ではトレッキングコースのことをオルレと呼ぶが、日本でも九州オルレ(2012年からの取組)や宮城オルレ(2コースが2018年10月オープン予定)が整備され、九州オルレは韓国人客の利用も多い。
見るスポーツではサッカーも人気があるが、3位にサッカーが入ったタイでは、Jリーグの札幌、神戸、広島でタイ代表選手が活躍している今年、サッカー観戦を目的に訪日する人も増えている。
また、このトップ5には入っていないラグビーだが、欧州やオーストラリアなどのファンはラグビーワールドカップ観戦の希望が多い。決勝戦などを行う日産スタジムのある神奈川県では、JTBと連携し観戦ツアーを商品化。ロンドンで商談会を開いた際には、鎌倉や箱根などの県内観光情報を発信した。
最新のデータインバウンド
-

2026年1〜3月の世界観光客数は3.07億人、前年比2%増も中東情勢で3月の成長急減速 ーUN Tourism (2026.06.12)
-

自治体・DMOが次に狙う訪日市場はシンガポール、高付加価値化を重視へ ーじゃらんリサーチセンター調査 (2026.06.10)
-

日本が世界9位で初のトップ10入り 2024年国際観光客到着数ランキング ーUN Tourism (2026.06.09)
-

ICCA国際会議ランキング2025、日本は世界6位 アジア首位を4年連続維持 (2026.06.04)
-

若年層は意識、高齢層は実践 サステナブル旅行に広がる世代差 ー2026年Booking.com調査 (2026.06.03)
-

2026年3月訪日宿泊4%減の1428万人泊 三大都市圏減少も鳥取・茨城など地方伸長 (2026.06.01)
-

2026年4月訪日客数5.5%減の369万人、イースター期ずれで欧豪減少も韓国・台湾は好調。累計1400万人突破 (2026.05.21)
-

食・文化体験の人気拡大、アドベンチャートラベル市場は利益率重視の成熟局面へ ATTA2026レポート (2026.05.14)
-

2026年2月訪日宿泊2%増の1404万人泊 台湾・韓国伸長、東アジア需要増で地方分散強まる (2026.05.01)

