データインバウンド
2022年中国 春節旅行の予約状況は? オミクロン株流行で需要減退も、直前予約の急増に期待
2022.01.27
スペインの旅行調査会社フォワードキーズ(ForwardKeys)の最新のレポートによると、オミクロン株の抑制策として中国で実施されているロックダウンが、春節期間の旅行計画にマイナスの影響をもたらしていることがわかった。
2022年1月11日時点のデータでは、1月24日~2月13日までの休暇期間中のフライト予約は、パンデミック前の2019年比で75.3%下回ってはいるものの、最低水準を記録した2021年比では5.9%上回っている。
▶中国の春節休暇期間の予約状況の変化
(オレンジ色の部分が連休期間の1月31日~2月6日)

2022年の春節移動規制は緩やか、直前予約に期待
オミクロン株流行による渡航制限に加え、春節期間中の旅行に関する政府からの注意勧告も旅行需要減退の要因となっている。2021年は多くの自治体から移動自粛勧告が出されたが、2022年は比較的緩やかで、旅行中は個人の健康を守るよう忠告が出るにとどまっている。このようなスタンスが、旅行者が状況を見極めながら直前の旅行を決断することを可能にしている。
コロナ禍で大打撃を受けた中国の航空会社や旅行業界だが、パンデミックの間にフライト予約のリードタイムが劇的に短縮されたのは、メリットとなった。「中国国内線の予約の約60%は、出発の4日前までに行われています。休暇のピーク開始まで2週間あるため、直前の急増がまだ見込めます」と、フォワードキーズのアジア太平洋地域セールス担当副社長のビン・ハン・キー氏は予測する。
とは言え、直前予約の急増は、今後のオミクロン株の新たな発生と、その速やかな抑制にかかっている。感染リスクの後退を感じるとすぐに、旅行需要は高まる傾向にある。
レジャー旅行が人気 ウィンタースポーツリゾートも注目の旅行先に
予約の多い旅行先を分析したところ、レジャー旅行が人気であることがわかった。上位10都市のうち、最も観光回復力のある都市は、下のグラフにあるように長春で、パンデミック前の水準の4割近くまで戻った。続いて三亜は34%、瀋陽は32%、成都は30%、海口は30%、重慶は29%、上海は26%、武漢は24%、ハルビンは24%、そして南京は20%となった。
▶春節休暇期間に予約が多い都市のトップ10(2019年同期比)
長春、瀋陽、ハルビンには数多くのウィンタースポーツリゾートがあるが、中国政府が北京冬季オリンピックを前にスノーリゾートでの休暇を推進する一大キャンペーンを展開しており、人気が集まっているようだ。ハルビンは、12月に新型コロナウィルスの流行に見舞われたが、依然としてトップ10にランクインした。
また、第2の香港を目指すといわれている海南島にある三亜と海口は、中国の海外旅行禁止令や高級品販売への特別税制措置に後押しされ、パンデミックを通じて人気を伸ばしてきた。海南省商務庁によると、2021年の免税店利用者数は73%増、売上は83%増となった。
オミクロン株を抑制し、安全な五輪開催と春節旅行の需要回復の両立ができるのか、注目だ。
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