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2022年の国内旅行消費額は17兆1695億円、コロナ前の8割まで回復

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観光庁が発表した2022年の日本人国内旅行消費額(速報)年間値は、コロナ前の約8割(2019年比21.7%減)に当たる17兆1695億円だった。前年同期比では87.0%増となる。

そのうち、宿泊旅行消費額は13兆7341億円(2019年比19.9%減、前年比96.4%増)、日帰り旅行消費額が3兆4355億円(2019年比28.1%減、前年比56.8%増)だった。


2022年7-9月期はコロナ前に迫る

下のグラフのように2022年を四半期で見ていくと、1月-3月期はオミクロン株の急速拡大で全国規模のまん延防止等重点措置が実施されたことが影響して、2兆3496円にとどまった。しかし、その後は順調に増加し、中でも7-9月期は5兆4375億円と、2019年の4-6月期に次ぐ多さだった。10-12月期も全国旅行支援の実施もあって、5兆円を超えた。

 

1人1回当たりの宿泊旅行支出はコロナ前超え、前年より1万円アップ

2022年の日本人国内延べ旅行者数(速報)は4億1805万人(2019年比28.8%減、前年比55.9%増)で、そのうち宿泊旅行は2億3255万人(2019年比25.4%減、前年比64.0%増)、日帰り旅行は1億8550万人(2019年同期比32.7%減、前年同期比46.7%増)だった。

また、2022年の日本人国内旅行の1人1回当たりの旅行支出(速報)は4万1070円/人(2019年比9.9%増、前年比19.9%増)で、宿泊の有無で見ると、宿泊旅行が5万9059円/人(2019年比7.3%増、前年比19.7%増)、日帰り旅行が1万8520円/人(2019年比6.8%増、前年比6.9%増)だった。旅行支出は宿泊も日帰りもコロナ前を上回る結果となり、特に宿泊旅行は2019年の5万5054円よりも4000円ほど、2021年よりも1万円ほど増加している。なお、この場合の旅行支出(旅行単価)には、参加費(旅行会社のパックツアー利用や職場や学校等の団体旅行への参加にかかわる費用)、交通費、宿泊費、飲食費、買物代、娯楽等サービス費等が含まれている。

(図・表出典:観光庁 旅行・観光消費動向調査 2022年年間値<速報>) 

 

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