データインバウンド

【訪日外国人数】2023年4月訪日客数194万9100人、200万人も目前。欧米豪など回復進む

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日本政府観光局(JNTO)が5月17日に発表した2023年4月の訪日外国人数*(推計値)は194万9,100人で、3月の181万8,000人から13万人の増加となった。2019年同月比で6.6割まで回復、個人旅行が再開された2022年10月以降、2カ月連続で最高を更新した。

これで2023年1月から4月の累計は673万9500人となり、2019年同期比では61.4%となっている。

 

イースター休暇で欧米豪市場が好調

4月の訪日数を市場別にみると、1位は韓国46万7000人、台湾29万1600人、アメリカ18万3900人、香港15万2800人、タイ12万1000人だった。トップ5の順位は3月と同じだった。なお、今月から調査対象に北欧地域(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド)が追加となり、同地域からの4月の訪日外国人数は1万1600人だった。

今回の調査対象23カ国・地域のうち、2019年同月比でプラスに転じたのは、インドネシアの22.5%、シンガポール14.4%、メキシコ13.1%、アメリカ8%、中東地域の3.4%と、5地域あった。イースター休暇や桜シーズンなどの影響から、欧米豪地域からの訪日回復が進んでいる。また、各方面からの直行便も増便・復便が徐々に進んでおり、回復傾向が続いている。

なお、2023年4月の日本人のアウトバウンドは3月よりも約13万人減り、56万200人となった。2019年同月比66%減、前年同月比では333.7%増だった。アウトバウンドは今年に入り、毎月10万人単位で増加していたが、4月は一転、減少に終わった。

*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない

**この場合の観光客とは短期滞在の入国者から商用客を引いた入国外国人で、観光目的での渡航が認められていない状況下でも、統計上は一定程度の人数が「観光客」に振り分けられカウントされている。

 

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