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2022年延べ宿泊者数の確定値発表、2019年比75%の4.5億人泊。外国人宿泊者数は10月以降回復

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2022年の宿泊統計調査の年間値(確定値)がこのほど観光庁より発表された。

延べ宿泊者数(全体)は4億5046万人泊で2019年比24.4%減(前年比41.8%増)だった。そのうち日本人延べ宿泊者数は4億3396万人泊で2019年比9.6%減(前年比38.4%増)、外国人延べ宿泊者数は1650万人泊で2019年比85.7%減(前年比282.3%増)だった。

2019年に初めて1億人泊を超えた外国人客は2021年に近年で最も少ない432万人泊まで減少したが、2022年には増加に転じた。とはいえ、コロナ前の2019年と比べるとまだ2割にも満たない。なお、延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は3.7%だった。

2022年秋に日本の入国規制が緩和されると、10月以降の訪日客数の増加に伴い、外国人宿泊数も徐々にだが増えてきた。年間では2019年比85.7%減だが、2022年12月は2019年同月比34.9%減まで回復している。一方、日本人宿泊者数については2019年の9割近くまで回復しており、2022年12月単月では2019年同月比0.5%減と、完全回復まであと少しといえそうだ。

 

都道府県別の外国人延べ宿泊者数、2019年比で8~9割減も山口は減少幅少なく

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、1位が東京都の677万5590人泊で、2位大阪府(212万9680人泊)、3位京都府と続く(141万3310人泊)、4位北海道(85万7170人泊、5位千葉県(85万1640人泊)と続く。

また、2019年比外国人延べ宿泊者数伸び率では47都道府県のほとんどで80〜90%の減少だが、中では山口県が53.4%減の4万8600人泊で最も減少幅が少なかった。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数では、第1位がアメリカの199万人泊(2019年比72.6%減)で、以下韓国、中国、台湾、香港と続き、上位5ヵ国·地域で全体の約49.5% を占めた。

(図版出典:観光庁、宿泊旅行統計調査)

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