インバウンドニュース
★訪日経験のある中国人女性へ美容に関する調査。スキンケア、UV対策は8割以上が実施、世代による差が明らかに
2018.12.03
アンケートとインターネット行動ログデータを組み合わせた市場調査を提供する株式会社ヴァリューズは、中国本土で、6月28日~7月9日に中国人女性の美容に対する意識と支出金額についてインターネットリサーチを実施し、11月20日に調査結果を発表した。
対象は中国本土の大手市場調査会社のモニター会員で、越境ECの利用習慣があり、かつ過去1年間に訪日経験のある中国人女性。全体回答者数が4,112人のうち、本調査対象者数は1,059人。
まず、美容のために普段意識していることを聞いた結果、1位が顔のスキンケア、2位UV対策、3位ヘアケア・頭皮ケア、4位保湿・加湿、5位ボディのスキンケアとなった。特に顔のスキンケアとUV対策については意識していると答えた人が8割を超えた。
年代別で比べると、眉毛・髭・まつ毛のケアやムダ毛の処理について24歳以下では38.7%が意識しているのに対し、40歳以上では3.1%だった。一方、睡眠やサプリメントについては年齢の高い層のほうが意識している人の割合が高くなった。中国人女性の美容に対する意識は年代による違いが大きく、ミレニアル世代以降(20代~30代)は「外見の美」を、ミレニアル世代以前(40代以上)は「内面の美」を重視するような傾向が見られる。
次に化粧品に対する支出金額について聞いた結果、35歳未満では1カ月あたり1,000元以上使っていると答えた人が6割を超える一方、35歳以上では半数程度に留まっており、若い世代のほうが化粧品により多くのお金を使っていることがわかった。
調査結果を受けて、ヴァリューズは中国人女性に対して“美”をテーマにしたマーケティングを行う際には、年代による大きな違いを考慮する必要がありそうだと指摘していえる。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
中国人女性の日韓化粧品ブランドの認知度と購入状況を調査、1位はやっぱりあのブランド
資生堂が一番人気?! 香港では半数以上が日本製の化粧品を使用 —FUN! JAPAN調査結果
関連インバウンドニュース
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.03
2024年2月ドラッグストアとスーパーマーケット売上「パック」「かぜ薬」が大きく伸長、訪日外国人増加も要因に
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.03.05
春節に台湾・香港の訪日客が購入した商品は? 化粧品「リップクリーム」が上位に、北海道のお菓子が人気
2024.02.27
訪日中国人の8割が旅行前に買い物リスト作成、「衝動買いの経験あり」も96%に
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.05
春節控え台湾で訪日時のショッピング動向調査、半数近くが予算10万円以上。お菓子が最も人気
2023.11.02
2023年7-9月期の越境ECトレンド。デジタルカメラやトレカ、自動車パーツが大きく成長 ーイーベイジャパン