インバウンドニュース
台湾ハラール&ベジタリアン商品商談会を日本初開催、訪日台湾人の安心感をさらに高める機会に
2019.11.22
ベジタリアンおよびハラールの食品や食材を紹介する台湾発のハラール商品商談会が、日本で初めて11月26日にホテルオークラ東京、11月28日にホテル日航大阪の2カ所で開催される。台湾経済部国際貿易局と台湾貿易センターが主催し、事前登録制で参加費は無料、通訳も同席し日本語での商談が可能だ。
「グルメ天国台湾から届く美味しさ」と題し、台湾のハラール認証企業20社以上が参加する。ベジタリアン向けの食材や食品、レストランが多い台湾では、在台、訪台するイスラム教徒の増加とともに、信者が教義の一つとするハラール食への理解も深まっている。また仏教思想に基づき、にんにく、ネギなどの「五葷」や卵以外の動物性たんぱく質を避ける、などの菜食料理も多岐に渡る。その他、健康や倫理的な理由により動物性食品を食べない、といった多元的な食生活スタイルも認知度が高い。
来年のオリンピック需要を踏まえ、日本における多様な食スタイルへの対応準備を整えることは不可欠である。この度の商談会は、関連食材の企画やハラール市場に参入を予定している飲食業界の関係者が、日本の一歩先を行く台湾のハラール産業を理解し、応用へと発展させていく絶好の機会となりそうだ。出店品目は、食品・台湾スイート、台湾麺、冷凍水産品、はちみつ、台湾茶、饅頭、スキンケア商品などで、主な参加団体は、全剤型ハラール認証を取得したサプリと健康食品のWel Bloomや、ハンバーガー用のヘルシーパテを生産する柴神興業など。訪日リピーターの多い台湾市場をさらに拡大していくためにも、台湾人にとって安心できるベジタリアン対応は今後ますます重要になっていくだろう。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.03
2024年2月ドラッグストアとスーパーマーケット売上「パック」「かぜ薬」が大きく伸長、訪日外国人増加も要因に
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.03.05
春節に台湾・香港の訪日客が購入した商品は? 化粧品「リップクリーム」が上位に、北海道のお菓子が人気
2024.02.27
訪日中国人の8割が旅行前に買い物リスト作成、「衝動買いの経験あり」も96%に
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.07
2024年JAPAN TRAVEL AWARDS発表、10地域、企業が受賞。グランプリはバリアフリーな体験を提供するゼログラヴィティ
2024.02.05
春節控え台湾で訪日時のショッピング動向調査、半数近くが予算10万円以上。お菓子が最も人気