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東北へのインバウンド客は8割がリピーター 紅葉や雪景色への満足度高く

2019.12.10

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株式会社日本政策投資銀行(DBJ)はこのほど、「2019東北インバウンド意向調査(速報版)」と題した調査レポートをまとめた。DBJと公益財団法人日本交通公社が共同で調査した「2019訪日外国人旅行者の意向調査」をもとに、東北地域に関する回答を分析。調査は韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスの合計12カ国・地域に住む20歳~59歳の海外旅行経験者約6000人を対象に6月から7月にかけてインターネットによるアンケート方式で行なった。

東北を訪問したことのある外国人旅行者に訪日回数を聞いたところ、訪日リピーターが80.2%にのぼった。なかでも訪日回数が6回以上と回答した旅行者が33.8%と最も多く、前年度の21.6%から上昇した。国・地域別にみると、香港の63%、台湾の52.2%、韓国の42.9%が訪日6回以上と回答した。

観光資源の満足度については、「日本旅館での宿泊」が47.7%と最も高く、次いで「日本庭園の見物」が46%、「雪景色鑑賞」が43%、「紅葉の鑑賞」が42.6%の順だった。これらの「見る」観光資源に対する東北旅行者の満足度は訪日経験者の全国平均よりも8~10%高かった。

一方、美術館や博物館の説明充実度に対しては、全国平均で4.3%の不満度に対し、東北訪問経験者は8.1%と大きく差があった。日本文化の体験や伝統工芸品の工房見学などでも同様の傾向が見られ、何らかの説明が必要な「知る」観光資源には改善の余地がありそうだ。

オリンピック・パラリンピックに伴う地方への旅行希望先として東北地域を回答した割合は18%で、北海道44.2%や関西40.5%と比べ低位だったが、どこかしらの「地方を訪問したい」とする回答の割合は9割以上を占めた。「震災」に関する質問では、場所を特定しないながらも不安視する見方が弱まりつつあり、DBJでは、今後の情報発信の取り組み次第では、東北への注目度も変化する可能性があると分析している。

(やまとごころ編集部)

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