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2026年8月訪日宿泊12.0%減の1239万人泊、栃木・高知は前年比9割増

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観光庁が発表した2026年8月の宿泊旅行統計(第二次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は前年同月比12.0%減の1239万人泊となった。7月の6.5%減から減少幅が拡大した。

三大都市圏では15.6%減となった一方、地方部は4.9%減にとどまり、外国人延べ宿泊者数に占める地方部の構成比は35.9%に上昇した。都道府県別では栃木県や高知県が90%を超える伸びを示すなど、地域による差が鮮明になっている。

 

外国人宿泊者数は12.0%減、7月から減少幅が5.5ポイント拡大

2026年8月の延べ宿泊者数は6240万人泊で、前年同月比7.2%減となった。うち日本人延べ宿泊者数は5001万人泊(前年同月比5.9%減)、外国人延べ宿泊者数は1239万人泊(同12.0%減)だった。外国人延べ宿泊者数は7月の6.5%減から減少幅が5.5ポイント拡大した。延べ宿泊者全体に占める外国人の割合は19.9%で、前年同月より1.1ポイント低下した。

なお、最新の2026年9月(第1次速報)では、外国人延べ宿泊者数は1165万人泊で前年同月比9.2%減となった。8月と比べると、前年同月比の減少幅は2.8ポイント縮小している。

延べ宿泊者数の推移2026年8月

延べ宿泊者数前年同月比の推移2026年8月

 

地方部の外国人宿泊者シェアが前年から2.7ポイント上昇、約36%に

地域別では、三大都市圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県)の外国人延べ宿泊者数は795万人泊で、前年同月比15.6%減となった。一方、地方部は445万人泊で同4.9%減と、三大都市圏に比べ減少幅が小さかった。

外国人延べ宿泊者数に占める構成比を見ると、三大都市圏は前年同月の66.8%から64.1%へ2.7ポイント低下。一方、地方部は33.2%から35.9%へ2.7ポイント上昇した。

全国的に外国人宿泊者数が減少するなかでも、地方部は三大都市圏と比較して底堅い動きを示している。

三大都市圏及び地方部における外国人延べ宿泊者数比較(2026年8月)

 

東京406万人泊で最多も13.4%減、京都は21.9%減

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が406万4950人泊で全国最多だった。前年同月比は13.4%減となった。2位は大阪府の164万7620人泊(15.8%減)、3位は京都府の116万2560人泊(21.9%減)、4位は北海道の92万9690人泊(8.6%減)、5位は沖縄県の83万1750人泊(18.2%減)だった。上位5都道府県はいずれも前年同月を下回った。

延べ宿泊者全体に占める外国人の比率を見ると、東京都が51.7%と半数を超えた。京都府は45.7%、大阪府は38.3%、福岡県は34.3%、沖縄県は28.4%となっており、外国人宿泊需要への依存度にも地域差がみられる。

2026年8月都道府県別外国人延べ宿泊者数

都道部県別外国人延べ宿泊者数(2026年8月[第2次速報])と前年同月比

 

外国人宿泊者数、全国9県で50%超増加、栃木・高知は約9割増

外国人延べ宿泊者数の増加率では、栃木県が前年同月比91.3%増で全国トップとなった。続いて高知県90.2%増、佐賀県75.8%増、鳥取県74.1%増、秋田県60.5%増となった。

このほか、群馬県52.9%増、青森県52.5%増、福井県50.7%増、徳島県50.6%増と、地方部を中心に高い伸びがみられた。7月に73.1%増で全国トップだった福島県は、8月も21.0%増と前年を上回っている。

一方、減少率が大きかった都道府県では、山梨県が33.7%減、愛知県が24.8%減、熊本県が22.2%減、京都府が21.9%減となった。

2026年8月都道府県別外国人伸び延べ宿泊者数前年同月比の推移

 

台湾・韓国・香港が2桁増、中国は5割減と東アジア市場で明暗

国籍・地域別では、台湾が198万6560人泊(前年同月比16.1%増)で首位となり、中国が166万9040人泊(同50.8%減)で2位に入った。以下、韓国156万8140人泊(同27.9%増)、米国100万900人泊(同5.6%増)、香港59万2120人泊(同12.3%増)と続き、上位5市場で全体の61.8%を占めた。

中国市場は7月に前年同月比44.7%減と、減少幅が40%台に縮小していたが、8月は50.8%減となり、再び50%台の減少となった。宿泊者数も7月の約177万人泊から約167万人泊に減少した。

一方、台湾は16.1%増、韓国は27.9%増、香港は12.3%増と、東アジア市場でも異なる動きがみられた。米国も5.6%増と前年を上回った。

このほか、マレーシア39.2%増、ベトナム36.4%増、ロシア26.2%増、インドネシア18.1%増、フランス15.8%増などが高い伸びを示した。中国市場の大幅減が続く一方、アジアや欧米の複数市場では前年を上回る宿泊需要がみられる。

▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2026年8月[第2次速報])

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2026年8月[第2次速報])

 

【編集部コメント】

全国平均だけでは見えない、インバウンド需要の変化

2026年8月の外国人延べ宿泊者数は前年同月比12.0%減と、7月から減少幅が拡大した。一方、地方部は4.9%減にとどまり、栃木・高知では約9割増を記録するなど、地域差が際立った。地方部の宿泊シェアは35.9%に上昇したが、実数は減少しており、シェア拡大だけで成果を判断しない視点も重要だ。

また、中国市場が50.8%減となる一方、台湾・韓国・香港は2桁増と、国籍別でも明暗が分かれた。全国平均だけでは見えない地域差や市場の変化を捉えることが、今後のインバウンド戦略を考えるうえで重要となるだろう。

(出典:観光庁、宿泊旅行統計調査2026年8月・第2次速報)

 

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