インバウンドニュース
2019年台湾で人気の日本製品ランキング—インバウンド需要を捉えて認知度を得るには?
2020.01.10
アウンコンサルティング株式会社は、訪日外国人向けのショッピングサポートアプリ「Payke(ペイク)」における商品接触ランキングデータと検索数を比較し、台湾の日本製品に対する関心度調査を行った。
Paykeは商品のバーコードをスマートフォンでかざすだけで商品情報や口コミを利用者の母国語で閲覧できるサービスで、現在は7言語に対応しており400万人超のユーザが利用している。今回の調査は2019年1月から11月までのスキャン数と検索数のデータを活用し、台湾における日本製品に対する関心度を分析したもの。
スキャン数は多いが検索数が少ない商品は、商品情報は知らないが興味関心が高いためスキャンして商品情報を得ていると考えられ、需要は高いのに認知度が低い可能性がある。食品では『一平ちゃん』『雪印コーヒー』『じゃがりこ』、化粧品では『なめらか本舗』『馬油スキンクリーム』、医薬品では『サンテFX』『ロートリセ』などが具体的な商品名として挙げられる。
反対にスキャン数が少なく検索数が多い商品は、認知度と需要がともに高い可能性がある商品と考えられ、食品では『午後の紅茶』『マルちゃん』、化粧品では『ペアアクネ』『ロゼット』『ヒアルロン酸原液』『薬用パック ツブ・ナイト』、医薬品では『アリナミン』『サロンパス』などが該当する。
さらに、2018年1~10月と2019年同期間の合計値の比較では、「日清から揚げ粉」はプラス3万1600、「龍角散」はプラス2万1900と伸びている一方で、「カップヌードル」はマイナス1万600、「午後の紅茶」はマイナス1万3030と減少している。また、「日清から揚げ粉」は2019年3月から増加傾向を示し、「龍角散」は花粉症の多い3、4月に、「午後の紅茶」は3月と9月に検索数が伸びるなど、季節による規則性も読み取れる。
商品に関する興味関心はあるが、商品名が長かったり覚えづらい場合は認知度が上がらず、リピートやネット上の購買に繋がらなくなる恐れがある。調査結果を踏まえ、覚えやすい・検索しやすいネーミングにすることはもちろんのこと、商品を検索したときに広告や自社サイトがトップに表示されるよう、Webプロモーションを行っていくことが必須である、としている。
(やまとごころ編集部)
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