データインバウンド
世界で最も安全な航空会社ランキング2022 首位はニュージーランド航空、モットーは「常に安全」
2022.01.17
世界唯一の航空機の安全・製品格付けウェブサイト「AirlineRatings.com」が例年発表している、「安全な航空会社ランキング」の2022年版が発表された。
1年前、2021年の世界で最も安全な航空会社ランキングの記事を掲載した際に、「このリストを眺めながら将来の旅行に供えるのはいかが」と提案したが、現時点でも、それが未来のことのままで、現実的ではないことが残念でならない。しかし、世界の多くの国や地域ではウィズコロナへの転換をはかっており、これからは感染症対策を講じた移動が日常になっていくことが予想される。
本ランキングについては、感染症対策をきちんとした上でのフライトを想像しながら、眺めていただきたい。
首位のニュージーランド航空、セールスポイントは「おもてなしの心」
AirlineRatings.comは、モニターする世界の航空会社385社を、ICAO(国際民間航空機関)やIATA(国際航空運送協会)の認定監査、過去5年間の墜落事故、過去2年間の重大事故の記録や機体年数、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染対策などさまざまなデータを組み合わせて評価している。そこで2022年に最も安全と評価されたのは、ニュージーランド航空だった。
同社の最高経営責任者であるグレッフ・フォラン氏は、「ニュージーランド航空はマナアキ(マオリ語で尊敬を意味、いわば”おもてなしの心”)の精神をさらに進めます。そのためには安全性に対する取り組みを推進する必要があります。私たちには、セーフティ・ファーストではなくセーフティ・オールウェイズなのです。誰もが毎日無事に帰宅してくれることを願っています。パンデミックで、私たちは社員や顧客、そしてニュージーランドのコミュニティ全体の健康と安全に焦点をあててきました。国内線利用のお客様にワクチン接種、または陰性証明を求めた航空会社も私たちが初めてでした。また、2月1日からは国際線でもワクチン接種が必要になります」と話した。

AirlineRatingsのジェフリー・トーマス編集長によると、「ニュージーランド航空は安全性と乗客、そしてこの1年半COVID-19が業界にもたらした数多くの試練に見事に向き合ってきた。大きなストレスのもと働いている乗務員を気にかけながら、些細なことにも目を向け、幅広く安全性の領域で優れている」と評価。また、「トップ20の航空会社はいずれも傑出しており、その差はわずかである」と付け加えた。
なお、ニュージーランドは現在、厳しい入国制限を設けており、ニュージランドに居住しているオーストラリア人を除くと外国人の入国を原則禁止している。ただし、4月30日以降はワクチン接種を完了した外国人渡航者の受け入れを再開するという。それに伴い、ニュージーランド航空のオークランド-成田線は現在の週1便から徐々に運航便数を増やしていく予定だ。
3年連続首位のカンタス航空7位に転落、問題への対処法がランクダウンに
前年まで3年連続1位だったカンタス航空は、2018年にパース空港の滑走路内で危うく2機が衝突しそうになった出来事がランクダウンにつながった。この件は2020年まで公表されなかったため、2021年のランキングには反映されなかったとのことだ。
トーマス編集長は、「どの航空会社でも毎日なにかしらの出来事は起きており、その多くは航空会社の運航上の問題ではなく、航空機製造会社の問題だ。乗務員がそうした問題にどのように対処するか、それが優れた航空会社と安全でない航空会社を分ける」と説明している。
また、トップ20圏外から5位に浮上したポルトガル航空について、トーマス編集長は、「ポルトガル航空は優れた安全性の記録を持っているが、それも驚きではない。使用年数の少ない機体を使い、常に優れた航空機を求め、安全性に関して進歩的な手法を早期に採用しているのだから。過去2年間の事故記録では最優秀の航空会社の一つだ」と話した。
安全性評価の星付けシステムでは日本航空も全日空も最高クラス
トップ20に日系の航空会社が見当たらないのは残念だが、AirlineRatingsが2013年に導入した、385の航空会社の安全性等を星の数で評価するシステムでは、日本航空、全日空ともに満点の7つ星がついていることは付け加えておきたい。興味のある方は、こちらの星付けシステムをご覧いただきたい。
また、今回は格安航空会社で最も安全な航空会社のトップ10も発表された。顔ぶれはアルファベット順に、アレジア航空(アメリカ)、イージージェット(イギリス)、フロンティア航空(アメリカ)、ジェットスター航空(オーストラリア)、ジェットブルー航空(アメリカ)、ライアンエアー(アイルランド)、ベトジェットエア(ベトナム)、ボラリス(メキシコ)、ウエストジェット航空(カナダ)、ウィズエアー(ハンガリー)だった。
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