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世界の入国規制状況は? 5/11時点で規制なし157カ国・地域。日韓豪で規制撤廃

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UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは入国規制を撤廃した国の数を発表している。

今回ほぼ3週間ぶりに更新された最新(5月11日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは157カ国・地域となった。前回4月10日の時点では143カ国・地域だったが、約5週間で14カ国・地域が規制を撤廃したことになる(実際は16カ国・地域が撤廃、2カ国が再導入)。

新規規制撤廃の14カ国・地域の内訳は以下の通り

欧州              3: アンドラ、サンマリノ、スウェーデン
北中南米        3: コスタリカ、ホンジュラス、スリナム、ベネズエラ(規制再導入:コロンビア)
アジア太平洋  4: オーストラリア、ブルネイ、日本、韓国、ツバル(規制再導入:インド)
アフリカ        4: コートジボワール、ギニア、ケニア、モザンビーク


▶︎世界の入国規制撤廃国

今回は日本と韓国、オーストラリアなどが規制を撤廃し、アジア太平洋で最多の5カ国が完全開国となったが、インドが規制を再導入、出発地を問わず、インドに到着する全国際線旅客の2%に対する、到着時の空港におけるランダム検査を行う。

同様に、北中米では4カ国が規制を撤廃したものの、コロンビアは空路で入国する者に対し、オンライン入国申請書の登録が必要とのことだ。

なお、1月から掲載されている中国からの入国者に対してなんらかの規制をしているの国と地域のリストは5月11日時点でガイアナとスペインの2カ国のみになっている。

▶︎世界各地域の規制レベル

5月11日時点の世界の規制レベルは、なんらかの規制ありが4月10日の32%から27%に減少、まったくの規制なしが64%から71%に増えた。地域別では、欧州は規制なしが9割を超え、残る1割にはロシア、ウクライナ、スペインが含まれる。また、アフリカと、アジア太平洋はまだ4割で規制がある。

 

【入国規制なしの157カ国・地域一覧 5月11日時点】
欧州 49:アルバニア、アンドラ、アルメニア、オーストリア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、タジキスタン、トルコ、イギリス、ウズベキスタン
北中南米 38:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、バミューダ諸島、ボネール島、英領ヴァージン諸島、カナダ、ケイマン諸島、コスタリカ、キュラソー島、ドミニカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、モントセラト、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントルシア、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、スリナム、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島、ウルグアイ、アメリカ領ヴァージン諸島、ベネズエラ
中東 9:バーレーン、エジプト、イラク、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦、イェメン
アジア太平洋 29:アフガニスタン、アメリカ領サモア、オーストラリア、ブータン、ブルネイ、カンボジア、クック諸島、フィジー、フランス領ポリネシア、香港、日本、韓国、ラオス、マカオ、マレーシア、モンゴル、ニューカレドニア、ニュージーランド、ニウエ、パプアニューギニア、サモア、シンガポール、スリランカ、台湾、タイ、トンガ、ツバル、バヌアツ、ベトナム
アフリカ 32:アルジェリア、ベナン、ボツワナ、ブルンジ、カーボ・ベルデ、コンゴ、コートジボワール、赤道ギニア、エリトリア、エスワティニ、エチオピア、ガボン、ガンビア、ギニア、ケニア、レソト、マダガスカル、マリ、モーリタニア、モロッコ、モザンビーク、ナミビア、レユニオン、ルワンダ、サントメ・プリンシペ、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、スーダン、チュニジア、ウガンダ、ザンビア

 

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