データインバウンド
【訪日外国人数】2023年10月訪日客数251万6500人、2019年同月超え。14市場で10月過去最高を更新
2023.11.16
やまとごころ編集部日本政府観光局(JNTO)が11月15日に発表した2023年10月の訪日外国人数*(推計値)は、251万6500人だった。回復率でも2019年同月比100.8%に達し、新型コロナウイルス感染拡大後、初めて2019年同月を超えた。
1カ月の増加数としては8月から9月が3万人の増加だったのに対し、9月から10月は33万人と大幅に増加した。ただ、2019年7月〜12月は日韓情勢により訪日を控える動きが発生し、当時韓国からの訪日客数が減少傾向にあった点は、2019年同月比を見る際に注意を要する。
なお、1月から10月の累計は1989万1100人となり、2019年同期間の74%となった。

23市場のうち14市場で過去最高を記録。メキシコ69.3%増と好調
10月の訪日数を市場別にみると、1位は韓国63万1100人、次いで台湾42万4800人、中国25万6300人、アメリカ21万1900万人、香港17万9300人と続いた。アメリカと香港の順位が入れ替わったものの、トップ5の顔ぶれは9月と同じだった。
今回の調査対象23市場のうち、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、スペインの14市場で10月として過去最高を記録した。韓国は2017年10月の62万936人がこれまで10月最多だったため、それを1万人以上超えた。なお、カナダ、メキシコ、ドイツの3市場については、同時に単月の過去最高を更新した。
2019年同月と比較しての伸び率では韓国が219.9%増だったが、これは前述した理由で2019年の訪日韓国人が減少していたためだ。それ以外の伸び率では、メキシコ69.3%増、アメリカ38.2%増、カナダ37.3%増、シンガポール31.4%増と突出して多かった。
8月10日から日本向けの団体旅行が解禁された中国は、10月の国慶節休暇で旅行需要が高まると予想されたが、結果は9月より9万人減と振るわなかった。2019年と比べた伸び率でも64.9%減と、ロシアの60.3%減よりも悪く、23市場で最下位だった。
また、イギリスが2019年同月比45.3%減となっているのは、ラグビーワールドカップ日本開催により、2019年9月〜10月の訪日旅行者が大幅に増加していたことによる。
なお、国際線定期便に関しては、2023年冬ダイヤ時点でコロナ禍前の約8割まで運航便数が回復しており、その後も東アジアを中⼼に増便・復便が続いている。

一方、10月の日本人のアウトバウンドは9月よりも約7万人減り、93万7700人となった。夏休み需要がひと段落したこともあり、2カ月ぶりに100万人台を割り込んだ。2019年同月比では9月とほぼ同じで43.6%減にとどまった。1月から10月の累計は764万9100人となり、2019年同期間と比べると、54.3%減だった。
*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。
最新のデータインバウンド
-

2025年台湾観光統計、出国者数1894万人で過去最多 訪日673万人に拡大 (2026.04.28)
-

アジア太平洋のインバウンド、2028年に最大7.6億人と予測も1.6億人の下振れ余地 (2026.04.23)
-

2026年1-3月インバウンド消費2.3兆円、中国半減で台湾首位 欧米豪は単価40万円超えも (2026.04.22)
-

2026年3月の訪日客361万人 累計1000万人越え。桜需要で欧米・東南アジア伸長、中東は3割減 (2026.04.16)
-

2025年中国観光統計、訪中3517万人で過去最高 インバウンド完全回復 (2026.04.13)
-

アジアの旅行支出意向、欧米比50%高。AI活用9割で行動が変化 ー世界20市場の旅行意向調査 (2026.04.06)
-

2026年1月訪日宿泊15%減の1283万人泊、中国62%減も地方は堅調 (2026.04.01)
-

アドベンチャートラベル市場、アジアが最大規模で約63兆円規模と推計。地域ごとで志向に差 (2026.03.23)
-

2026年2月の訪日客数346万人、中国45%減も東アジア・欧米がけん引。1-2月累計は前年並みに推移 (2026.03.19)
