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世界の入国規制状況は? 規制なし7月末で65カ国・地域。欧州など自由な移動進むも 3割にとどまる

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UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数が発表されている。

最新(7月29日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは65カ国・地域となった。前回の記事では、7月1日の時点で55カ国・地域だったので、4週間で10カ国・地域が増えたことになる。

10カ国・地域の内訳は以下の通り

欧州     6:アルメニア、ベラルーシ、フィンランド、マルタ、ポルトガル、スロバキア
北中南米   3: ベリーズ、英領ヴァージン諸島、トリニダード・トバゴ
アジア太平洋 1:オーストラリア

入国規制の緩和・撤廃が進んでいる欧米では、海外旅行の回復が目覚ましいが、このリストでも欧州が41カ国で最も多い。新たにフィンランドが撤廃したため、北欧5カ国はすべて自由に行き来ができるようになった。この時点ではまだ、観光大国のフランスとスペイン、ドイツ、オランダなどはなんらかの規制がある。

次に多いのは北中南米だが、今回の3カ国・地域のように撤廃が進んでいるのは中米・カリブ海諸国が多く、北米と南米はまだ1カ国もないのが特徴的だ。

アジアで5カ国目の撤廃国となったのはオーストラリアだ。長期にわたって厳しい入国規制を敷いていたが、7月6日にすべての規制を廃止。オーストラリアに関してはこちらの記事に詳しい。

また、7月28日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが29%で7月1日から4ポイントアップ、なんらかの規制ありが67%となっている。地域別では、欧州が最も規制撤廃が進んでおり、規制なしが76%に上る。一方、アフリカとアジア太平洋ではなんらかの規制ありがいまだ9割を超え、アジア太平洋では6%が今も厳格な規制となっている。

 

【入国規制なしの65カ国・地域一覧 729日時点】
欧州 41アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、マルタ、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、ウズベキスタン
北中南米 11ベリーズ、ボネール島、英領ヴァージン諸島、コスタリカ、キュラソー島、エルサルバドル、グレナダ、ジャマイカ、メキシコ、トリニダード・トバゴ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 5バーレーン、エジプト、クウェート、オマーン、イェメン
アジア太平洋 5アフガニスタン、オーストラリア、モンゴル、北マリアナ諸島、ベトナム
アフリカ 3ベナン、コンゴ、ガボン

 

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