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【宿泊統計】2024年11月外国人延べ宿泊者数2019年比63.2%増の1479万人泊。石川では2019年比3倍を記録

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観光庁が発表した11月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で63.2%増の1479万人泊だった。日本人延べ宿泊者数は同4.3%増の4233万人泊となり、合計した全体の延べ宿泊者数は同15.0%増の5712万人泊。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は25.9%だった。

また、12月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は、2019年同月比で66.5%増の1529万人泊、日本人延べ宿泊者数は同6.8%増の4053万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同18.4%増の5582万人泊となる見込みとなった。

 

19年比の伸び率、石川と愛媛で引き続き堅調

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が521万3850人泊(2019年同月比113.0%増)で1位。次いで大阪府(229万9000人泊、同62.9%増)、京都府(157万6290人泊、同44.3%増)、沖縄県(61万2160人泊、同28.4%増)、福岡(59万6840人泊、同103.6%増)と続いた。

外国人延べ宿泊者数を2019年同月との伸び率でみると、石川県が228.4%増でトップ、次いで愛媛県168.5%増、東京都113.0%増だった。石川は2024年3月から、北陸新幹線の金沢ー敦賀間の開業効果もあり、100%を超える伸び率をキープしているが、200%を超えたのは11月が初となる。また、愛媛が10月に引き続き高い伸び率をキープしているほか、福岡県(103.6%増)や大分県(101.2%)も好調だった。

三大都市圏(※1)と地方部の伸びを2019年同月比でみると、それぞれ71.0%増、47.4%増となった。

また、日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は東京都976万5540人泊(2019年同月比45.8%増)で1位。以下、大阪府、京都府、北海道、沖縄県、千葉県の順だった。

 

中国とベトナム以外は19年同月比で増加

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(191万2150人泊)、2位が台湾(150万8710人泊)、3位がアメリカ(146万7250人泊)、4位が韓国(140万1640人泊)、5位が香港(63万8000人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の56.4%を占める。

2019年同月比では、中国、ベトナム以外はすべて上回っている。特に韓国(330.0%増)、スペイン(142.8%増)、イタリア(142.2%増)、アメリカ(120.3%増)、オーストラリア(119.9%増)で好調だった。

▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2024年11月[第2次速報])

また、観光庁が1月17日に発表した主要旅行業者43社・グループの11月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比79.7%の3505億5229万円となった。

内訳をみると、海外旅行は同70.8%の1112億7414万円、国内旅行は同84.0%の2172億2432万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同91.5%の220億5382万円だった。海外、国内、外国人旅行のいずれも2019年同月比では下回る結果となった。

※1 )三大都市圏とは、「東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫」の8都府県を、地方部とは、三大都市圏以外の道県をいう。

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