データインバウンド
世界7カ国の旅行者へ調査、7割弱が心の健康にパンデミックが影響。日本では「旅行」が一番のストレス解消に
2021.10.18
アメリカン・エクスプレスのトレンドリポート「Amex Trendex」によると、パンデミックに伴う隔離や健康不安によって回答者の67%が心の健康(メンタルヘルス)に影響があったことがわかった。また、パンデミックにより損なわれた心身ともに健康的な生活を取り戻すため、これまでよりも時間とお金を使うとの回答も多かった。
この調査は9月9日〜15日に行われ、調査対象はアメリカから2000名、日本、オーストラリア、メキシコ、イギリス、カナダ、インドから各1000名で、2019年に少なくとも1回は航空機を利用した旅行の経験者となっている。
パンデミックで健康にお金をかけるようになった
注目されるのは、6割の人が前年と比べてウェルネス(健康であること)に関する商品にお金をかけるようになったことだ。下のグラフの左上は前年より健康関連商品にお金をかけているかという質問に対する回答だが、最も多いのが85%のインドで、日本は逆に25%と最も少なかった。
1 健康に関する消費行動のトレンド

今年になって、昨年よりも多く購入した商品のトップ3(画像1右上)は、天然ビタミンなどのサプリ(39%)、家庭用フィットネスの器具(31%)、オーガニックフード(30%)だった。
また、旅行に際しても健康第一に考えるという声が多く(画像1下)、55%が今後の休暇で健康のためのアクティビティにこれまでよりお金をかけるという。73%は、今後1年間は前年よりも旅行に時間をかけたいと答え、76%は健康増進のために旅行にお金をかけたいと答えた。
日本では5割弱が旅行が心の健康に最適と回答
次に心の健康を維持するために最適な活動を挙げてもらったところ(画像2の上の緑のアイコン)、日本では46%が旅行と答えた。イギリスが良質な睡眠、アメリカが運動、メキシコが音楽鑑賞、インドが瞑想、カナダが人との関わりをトップに挙げたのと比べ、日本人は旅行が最もストレス解消にふさわしいと考えていることがわかった。
また、次の休暇旅行で最もしたいことは(2の黄色のアイコン)、アメリカ、カナダ、オーストラリアがアウトドアを探索、イギリスがウォーキング、メキシコが自転車、インドがヨガで、日本は料理だった。これはBBQなどのアウトドアのクッキングも含まれるものと思われる。
2 健康に関する行動のトレンド

旅行で親しい人との再会や新しい体験も
続いて下の画像3を見てみよう。全体の88%が旅行は心の健康を改善すると回答し、68%が次の休暇ではそれを目的にするとした。83%が今一番やりたいアクティビティのトップに旅行をあげた。ただ、その理由が国によって異なるのが興味深い。
友人や家族との再会を主要な目的としているのはアメリカ(44%)、カナダ(41%)、オーストラリア(39%)。一方、リラックスするためを目的の一番にあげたのはメキシコ(73%)、イギリス(73%)、カナダ(72%)、新しい体験を求めるのはオーストラリア(52%)、イギリス(50%)、アメリカ(48%)が多かった。そして、心の健康を維持するためにと答えたのは全体が28%に対し、日本は40%と最も多かった。
3 健康に関する旅行のトレンド
コロナ禍で様々な行動の自粛を余儀なくされているなかで、旅行が日本人にとって今もっとも望まれているアクティビティであることを考えると、各自治体が独自に打ち出している旅行キャンペーンの利用者が増えていることや、GoToキャンペーンの再開が望まれているのも納得できるといえるだろう。
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