データインバウンド
【訪日外国人数】2022年3月訪日客数6万6100人、新規入国再開で8カ月ぶりに5万人超え
2022.04.21
日本政府観光局(JNTO)が4月20日に発表した2022年3月の訪日外国人数*(推計値)は、6万6100人だった。新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の2019年同月比では97.6%減に相当する。前月からは5万人ほど増加し、前年同月比では438.4%増となった。なお、5万人を超えたのは、東京オリンピックが開催された昨年7月以来、8カ月ぶりのことだ。
これで、1月から3月までの累計は2019年比98.8%減(2020年比では52.1%増)の10万600人となった。
オミクロン株による感染再拡大で外国人の新規入国が停止となり、12月からの3カ月は1万人前後で推移していたが、3月1日からの規制緩和で、観光目的以外の新規入国が一定の条件下で再開されたため、3月の訪日客数が増えた。ただし、一日の入国者総数には引き続き制限があり、4月10日に引き上げられたもののまだ1万人上限だ。
欧州やアジア、オセアニアなどでは入国規制の撤廃や緩和などで、観光客を受け入れる国々が増えている。最近では日本市場向けの観光キャンペーンを展開している国も出てきており、アウトバウンドの方が先に動く可能性もあるだろう。3月の出国日本人数は2019年同月比96.3%減の7万700人だった。
3月の訪日数を市場別に見ると、トップ5は、ベトナムの1万100人、中国の9800人、韓国の6700人、インドネシアの5500人、フィリピンの4200人だった。なお、各国・地域から日本への直行便は4月も引き続き大幅な運休・減便となっている。
また、同日に発表された2022年1月の訪日客数(暫定値)は1万7766人で、そのうち649人が観光客だった。
*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない
最新のデータインバウンド
-
Z世代は「アラカルト型贅沢」志向、旅で重視する5つの要素とは? (2025.07.23)
-
2025年の訪日消費、上半期4.8兆円で過去最高、単価横ばいに課題も (2025.07.22)
-
2025年6月の訪日客数337万人、1-6月の累計2151万人。前年同期を370万人超上回る (2025.07.17)
-
AIが旅の選び方を変える、旅行業界が注視すべき3つの消費行動の変化 (2025.07.15)
-
2025年アドベンチャートラベルの顧客像に変化、価格上昇や成熟層シフト進む (2025.07.14)
-
2024年の外国人宿泊、4割増の1.6億人泊。石川・愛媛で2倍超、地方急伸の理由は? (2025.07.09)
-
2030年に33兆円 拡大するムスリム旅行市場、日本は女性向け旅先5位 (2025.07.08)
-
2025年4月の訪日宿泊者1729万人、地方比率も30%超。鳥取県は前年比151%増 (2025.07.01)
-
世界の住みやすい都市ランキング2025、大阪7位。首位のコペンハーゲンは観光と生活を両立 (2025.06.30)