データインバウンド
【宿泊統計】2024年7月外国人延べ宿泊者数1470万人泊。愛媛と石川堅調、岐阜と徳島も大きく伸びる
2024.10.01
やまとごころ編集部観光庁が発表した7月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で36.1%増の1470万人泊、夏季休暇シーズンに入ったこともあり、6月から約120万人増えた。また、日本人延べ宿泊者数は同2.4%増の4196万人泊となり、合計した全体の延べ宿泊者数は同9.4%増の5666万人泊だった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は25.9%だった。
また、8月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は、2019年同月比で35.1%増の1281万人泊、日本人延べ宿泊者数は同0.8%減の5330万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同4.5%増の6611万人泊となる見込みとなった。
2019年同月比で、岐阜と徳島が好調
都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が503万4220人泊(2019年同月比91.0%増)で1位。次いで大阪府(248万8260人泊、同41.4%増)、京都府(144万9800人泊、同35.9%増)、北海道(93万8490人泊、同6.5%増)、沖縄県(70万3330人泊、同19.7%減)と続いた。
外国人延べ宿泊者数を2019年同月との伸び率でみてみると、愛媛県が103.4%増でトップ、次いで東京都91.0%増、石川県84.2%増、岐阜県80.2%増、徳島県77.7%増だった。4月から大きな伸び率を見せる愛媛県は4カ月連続で伸び率100%越えを維持している。7月は、岐阜県と徳島県も好調な伸びを示した。
三大都市圏(※1)と地方部の伸びを2019年同月比でみると、それぞれ53.4%増、7.0%増となった。地方部の伸び率は24年3月から5カ月連続でプラスとなり、初めて7%台に達した。
また、日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は東京都920万4190人泊(2019年同月比35.8%増)で1位。以下、大阪府、北海道、沖縄県、京都府の順だった。
宿泊者数300万人超えの中国が引き続き堅調
国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(308万1050人泊)、2位が台湾(172万4710人泊)、3位が韓国(154万2120人泊)、4位が米国(123万9110万人泊)、5位が香港(76万9670人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の68.4%を占める。
2019年同月比では、中国、タイ、ベトナム、ロシアの4カ国以外はすべて上回っている。特にカナダ(108.5%増)、米国(90.0%増)、オーストラリア(71.7%増)で好調だった。
▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2024年7月[第2次速報])
また、観光庁が9月13日に発表した主要旅行業者43社・グループの7月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比71.7%の2921億1353万円となった。
内訳をみると、海外旅行は同64.2%の1045億6821万円、国内旅行は同76.6%の1735億7462万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同77.7%の139億7070万円だった。2019年同月比では、海外、国内、外国人旅行のいずれも下回る結果となった。
※1 )三大都市圏とは、「東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫」の8都府県をいう。地方部とは、三大都市圏以外の道県をいう。
▼7月の訪日客数はこちら
【訪日外国人数】2024年7月訪日客数329万2500人、2カ月連続で単月最高記録を更新。過去最速で累計数2000万人超え
最新のデータインバウンド
-
2025年6月の訪日客数337万人、1-6月の累計2151万人。前年同期を370万人超上回る (2025.07.17)
-
AIが旅の選び方を変える、旅行業界が注視すべき3つの消費行動の変化 (2025.07.15)
-
2025年アドベンチャートラベルの顧客像に変化、価格上昇や成熟層シフト進む (2025.07.14)
-
2024年の外国人宿泊、4割増の1.6億人泊。石川・愛媛で2倍超、地方急伸の理由は? (2025.07.09)
-
2030年に33兆円 拡大するムスリム旅行市場、日本は女性向け旅先5位 (2025.07.08)
-
2025年4月の訪日宿泊者1729万人、地方比率も30%超。鳥取県は前年比151%増 (2025.07.01)
-
世界の住みやすい都市ランキング2025、大阪7位。首位のコペンハーゲンは観光と生活を両立 (2025.06.30)
-
デジタルノマドビザで旅先に変化 検索動向が示す渡航トレンド (2025.06.24)
-
2025年5月の訪日客数、閑散期でも360万人超え。韓国累計400万人突破 (2025.06.19)