データインバウンド
【外国人宿泊者数】2019年2月インバウンド宿泊者数827万人泊。都道府県別伸び率トップは2カ月連続で福島県、国別伸び率トップはフィリピン
2019.04.26
刈部 けい子観光庁が発表した2019年2月の宿泊旅行統計調査結果によると、全体の延べ宿泊者数は3982万人泊で、前年同月比8.3%の増加となった。日本人延べ宿泊者数は前年同月比5.9%増の3155万人泊、また外国人延べ宿泊者数は、前年同月比18.8%増の827万人泊で、2月としては調査開始以来の最高値を記録した。なお、2019年1月以降の調査では新たに施設の追加・削除を行ったため、「既存施設ベースの前年同月比」では6.6%増となることに留意する必要がある。
延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は20.8%だった。
外国人宿泊者の伸びを三大都市圏と地方部の前年同月比で見ると、三大都市圏で24.6%増、地方部は12.8%増だった。
都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、東京都が174万人泊で1位、ついで大阪府(137万人泊)、北海道(119万人泊)、沖縄県(46万人泊)、京都府(39万人泊)と続く。
都道府県別の伸び率トップは1月に引き続き福島県で、前年同月比195.4%増の2万5880人泊。倍増に近い大きな伸びを示した。福島県では2016年にタイ、台湾、ベトナムに現地窓口を開設、最近では奥会津を訪れる台湾人観光客が増え、タイでは福島県、茨城県、栃木県、東京都を結ぶ新たな観光ルート「ダイアモンドルート」が人気を集めているそうだ。2位は島根県で101.9%増の7470人泊だった。以下、福井県(9510人泊)、長崎県(7万5390人泊)、茨城県(1万3900人泊)と続く。
都道府県別の国籍(出身地)別宿泊客数の構成比では、北海道、東北、関東、中部、近畿で中国、台湾の存在感が目立ち、中国・四国では韓国、台湾が多く、九州7県と沖縄では韓国の割合が最も多かった。
2月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位が中国、以下韓国、台湾、香港、アメリカとなり、この上位5カ国・地域で全体の75.9%を占めた。
市場別伸び率に関しては、6万5410人泊のフィリピンが58.9%と高く、ベトナム(4万5090人泊)、カナダ(4万8050人泊)、オーストラリア(20万4750人泊)も40%を超える伸びを示した。
国籍別の都道府県毎の宿泊者数構成比では、韓国が大阪府、タイが北海道で最も多かったが、この2つを除く18市場では東京都に宿泊した人の割合が最も多かった。
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