データインバウンド
コロナ禍で人気の登山、2022年夏の傾向は? 移動距離はコロナ前水準に回復
2022.09.09
やまとごころ編集部2022年の夏休みは行動制限がなかったため、各地の観光地や温泉などでは遠距離の旅行客も昨年と比べると増えたようだが、登山者が移動した距離もコロナ前の水準に戻ったことがわかった。
登山地図GPSアプリ「YAMAP」(2022年7月時点で累計320万ダウンロード)を運営する株式会社ヤマップが発表した夏期(2022年7〜8月)におけるYAMAP利用者の登山者動向によると、都道府県別の登山者数は多い順に長野県、山梨県、岐阜県だった。これは2021年と同様の順番となっているが、前年同期伸び率では、山梨、長野、静岡の3県が最も増加している。その多くが富士山や日本アルプスを訪れた登山者とみられる。

次に、登山者の年齢層を見てみよう。この期間にアプリを利用者した18万人あまりのなかで、最も多かったのが50代の29.4%で、次いで40代26.6%、60代14.6%、30代14.2%となっている。
2016年に総務省統計局が行った社会生活基本調査では、「登山・ハイキング」の行動者率は65~69歳が最も高かった。仕事を退職した世代が多いという印象だが、今回の調査ではスマホアプリを活用している世代で10歳ほど若くなっているといえるだろう。

それでは、冒頭でも述べた、登山者の移動距離について、以下のグラフをご覧いただきたい。外出制限が最も厳しかった2020年の夏、登山者は近場、特に自宅から50km未満に行く傾向が強かったが、今年の夏、登山をするために移動した距離は50km未満が約40%、50〜100kmが約25%、100km以上が約35%となり、コロナ前の2019年と同じ水準に戻っているがわかる。
なお、2022年の夏に登った山の標高は、「1000m未満の低山」38.7%、「2500m以上の高山」19.2%となっており、2500m以上の高山の登山者も回復傾向にあるものの、まだ2019年の水準(24.1%)には戻っていない。これは山小屋が宿泊人数を減らしたり、完全予約制になっているのが影響していると思われる。

最後にコロナ禍の特徴として挙げられるのが、ソロ登山の計画数が増えていることだ。以下のグラフは、アプリ利用者が登山計画を作成する際の、「予定人数が1人」とした計画を集計したもの。新型コロナウイルスが発生した2020年を期に、ソロ登山を計画した件数の割合が年々増えており、2022年は60%を超えている。ソロ登山は遭難時に死亡や行方不明の確率が高いといわれるが、コロナ禍で密を避け、少人数で行動する傾向は登山でも多くなっていることがわかる。

最新のデータインバウンド
-

2026年1〜3月の世界観光客数は3.07億人、前年比2%増も中東情勢で3月の成長急減速 ーUN Tourism (2026.06.12)
-

自治体・DMOが次に狙う訪日市場はシンガポール、高付加価値化を重視へ ーじゃらんリサーチセンター調査 (2026.06.10)
-

日本が世界9位で初のトップ10入り 2024年国際観光客到着数ランキング ーUN Tourism (2026.06.09)
-

ICCA国際会議ランキング2025、日本は世界6位 アジア首位を4年連続維持 (2026.06.04)
-

若年層は意識、高齢層は実践 サステナブル旅行に広がる世代差 ー2026年Booking.com調査 (2026.06.03)
-

2026年3月訪日宿泊4%減の1428万人泊 三大都市圏減少も鳥取・茨城など地方伸長 (2026.06.01)
-

2026年4月訪日客数5.5%減の369万人、イースター期ずれで欧豪減少も韓国・台湾は好調。累計1400万人突破 (2026.05.21)
-

食・文化体験の人気拡大、アドベンチャートラベル市場は利益率重視の成熟局面へ ATTA2026レポート (2026.05.14)
-

2026年2月訪日宿泊2%増の1404万人泊 台湾・韓国伸長、東アジア需要増で地方分散強まる (2026.05.01)
